泡盛の違いを知る〜テイスティング入門〜

泡盛は製造過程や貯蔵方法などの違いで味が大きく変化します。
これらを知ってお好みの泡盛を楽しんでください。

1.洗米
2.浸漬・水切り
3.蒸し
4.黒麹菌の種付け(米麹つくり)
5.モロミづくり(水と酵母を加え発酵)
6.蒸留
7.熟成
8.調合・濾過
9.瓶詰め

これが泡盛の製造工程です。
それぞれの工程での違いが、味わいや香りの違いを生むのです。

蒸留方法による違い

【伝統的な手法“常圧蒸留”】

泡盛のオーソドックスな蒸留方法。100度の温度で沸騰させて蒸留します。
この蒸留方法の泡盛は・・・

・原料そのものの風味や旨み、個性を楽しめます。
・香り・味が濃醇でコクがありしっかりとした味わいになります。
・熟成した際古酒香を楽しむことができます。

 

【すっきりとした飲みやすさが特徴“減圧蒸留”】

真空ポンプで単式蒸留機の内部の圧力を大気圧以下に下げモロミを40℃〜50℃の低温で蒸留します。
そのため、蒸留中にモロミ成分が熱で分解させることが少なく、後留臭といわれる焦げにおいがつきにくい。
この蒸留方法の泡盛は・・・

・軽快ですっきりとした味わい。
・クセや雑味が少なく飲みやすい。
・泡盛初心者におすすめ。

熟成による違い

泡盛を甕で長期熟成する方法はご存知の方も多いと思います。甕以外の熟成方法もありますが、その熟成方法によっても味の違いが生まれます。

【瓶熟成の泡盛】

・アルコールと水がなじみ味が丸くなります。
・軽快な香りがあり味は淡麗です。

 

【甕熟成の泡盛】

・アルコールと水がなじみ味が丸くなります。
・甕を通して空気を吸い香味成分が変化します。
・瓶熟成に比べ落ち着いた香りがする。
・香味が濃醇になります。

 

【樽熟成の泡盛】

・ウイスキーのような甘いバニラの香り
・芳醇でまろやか
・洋酒が好きな方へおすすめ。

濾過による違い

蒸留した泡盛の油性成分を取り除く工程が「濾過」です。この濾過によって、泡盛の匂い・風味・味が大きく左右されます。

濾過をしっかりと行った場合

スッキリとした酒質になります。

粗濾過の場合

風味豊かな個性的な泡盛になります。

もっと泡盛を知りたい方へ・・・

 

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